Cu584a 6/10の授業

坂田薫子「英国小説のキャノンと帝国—『マンスフィールド・パーク』の場合」を読みました。

作家がどういった思想・主義主張の持ち主で、それが作品にどう表れているか、といった議論がありますが、例えばAustenは奴隷制について直接的には何も書き残していません。
ですから、彼女が奴隷制廃止論者だったかどうかがわからない中で、彼女の意図を仮定することは推測の域を出ません。
一方で、作品に思想や主義主張を読みとることで、作品理解を深められる場合はあります。しかしそれは必ずしも作家が意図したこととは限りません。

大切なことは根拠はあるか、論理的な議論が展開されているかです。
説得力のある論文を書くためには何が必要かをぜひ考えて下さい。

次回はサイードの「ジェイン・オースティンと帝国」を読みます。
7/15がpaperの提出締切です。2000字程度でサイード、オースティン、中井を絡めて下さい。
7/22に合評会をします。

 

カテゴリー: Cu584b 比較文化・文学(II)2014, その他 パーマリンク