卒業論文を書くということ

大学で学ぶことはたくさんありますが、卒論はその集大成となる書き物です。
基本的にresearch paperですから、資料・文献にあたって理解を深める機会です。
同時に、論文は報告(report)とは違って、自分の議論を展開する機会です。
自分の考えを言葉にするためには、論理的な思考が必要です。
いろいろな情報を集めたうえで、それらを消化し、自分のものにし、そこで自分はどう考えるかを読み手にできる限り正確に分かりやすく伝えます。
書き言葉でのcommunicationですから、読み手を説得するつもりでのぞんでください。
幅広い知識は持っていて損はありませんが、情報社会の現代、internetでポン、と出てくる断片的な知識よりも、むしろそれらの情報をどのように処理して、自分の考えを深められるかが大切です。
自分でものを考え、それを言葉で発信してゆく基本姿勢を身につけることが、卒論を書くという作業です。

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