引用資料文献リストの書き方

書誌情報の書き方MLA Handbookに準じています。現在第9版が最新です。
<https://style.mla.org/>
英語論文の参照の書式はこちらのCiting Sourcesを参照ください。

著者の姓などエントリー項目をあいうえお順に並べます。
洋名を含む場合は別途ABC順に並べます。

論文末尾のBibliographyではよほど数が多くない限り書籍と論文とは区別しません。
自分のメモとしては、区別があってもかまいません。

複数行にわたる場合、2行目以降は字下げします。
Word 文書の段落のインデントを調整するためには、[段落] ダイアログ ボックスの [インデントと行間隔] タブで設定します。

Windowsの場合:
Microsoftの案内ページはこちら

  1. 調整するテキストを選びます。
    [ホーム]タブの段落グループにあるダイアログボックス起動ツールをクリックします。
  2. 段落ダイアログボックスが開きます。
    [インデントと行間隔] タブをクリックし、「インデント」「最初の行」で「ぶら下げ」を選び、「間隔」で2字を入れます。
  3. 以上の選択を終えたら[OK] をクリックします。

Macの場合:
1.調整するテキストを選びます。
[ホーム] タブで、[行と段落の間隔] をクリックし、メニューの下部にある [行間のオプション] をクリックします。
2. [段落] ダイアログ ボックスが開きます。
[インデントと行間隔] タブをクリックし、「インデント」「最初の行」で「ぶら下げ」を選び、「間隔」で2字を入れます。
3.以上の選択を終えたら[OK] をクリックします。

<書籍>
和書
著者名 タイトル 出版社、出版年を書きます。
著者名は姓、名の順で書きます。姓と名の間に空白は不要です。
著者名に夏目漱石著『こころ』などの「著」は不要です。→夏目漱石『こころ』。
出版年は西暦で書きます。月日は省略します。
刷ではなく版を見てください。版が変わっていなければ初版年を書きます。
書籍のタイトルには二重カギかっこ『』をつけます。
副題は——(ダッシュ、全角2文字分   長いダッシュは ”emダッシュ”と言いMacだと 「Shift」+「Option」+「-(ハイフン)」 で出ます。Winでも何かあるはず!)で導きます。
版が明記されている時はタイトルの後に書きます。
シリーズ名があればタイトルの後に書きます。
出版社名は奥付に発行所や出版社と記されているものを書きます。所在地は不要です。
株式会社などは省略します。株式会社筑摩書房→筑摩書房
末尾に。を置きます。
例:
東大作『我々はなぜ戦争をしたのか』岩波書店、2000年。
久保正敏『マルチメディア時代の起点——イメージから見るメディア』日本放送出版協
□□会、1996年。

<共著者がいる場合>
著者が2人の場合は著者名を「、」でつなぎます。
著者名の順番は書籍に書かれているとおりに記します。
共著者が3人以上の場合は、第一著者のみ記して「〜ほか」とします。

白井利明、高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』やわらかアカデミズム  <わかる>シ
□□リーズ、ミネルヴァ、2008年。

石原千秋、木股知史、小森陽一、島村輝、高橋修、高橋世織『読むための理論』
□□世織書房、1992年。

石原千秋ほか『読むための理論』世織書房、1992年。

<編者がいる場合>
編者名、タイトル、出版社、出版年の順に書きます。
2人以上の著者がいても編者がいれば、編者名だけあげます。
編者が個人でない場合も書籍に書かれているとおりに記します。
編者が著者でもある場合は編著と書きます。
編者が2人以上いるときは「〜ほか編」とします。

佐藤理史『アナロジーによる機械翻訳』認知科学モノグラフ 4 、日本認知科学会編、
□□共立出版、1997年。

佐藤望編著『アカデミック・スキルズ——大学生のための知的技法入門』慶応義塾大学
□□出版会、2006年。

<洋書>
著者名. タイトル . 出版社名, 出版年を書きます。
著者名は姓、名の順で書きます。姓と名の間に , (カンマ)打ちます。
共著者がいる場合は2人目以降は名姓の順になります。
. (ピリオド)や: (コロン) , (カンマ)の後には半角スペースを置きます。
書籍のタイトルはイタリックス(斜字体)にします。
表紙のすぐあとに出版詳細のページ(和書の奥付にあたる)があるので、そこに記されている出版社名を書きます。
 
初版年が別なときはタイトルのすぐ後に書きます。
末尾に  . (ピリオド)を置きます。
その他詳細はMLA Handbookに従って下さい。
アメリカの大学がMLA Styleのページをあげているのでそちらを参考にするのもよいです。たとえばDurham CollgeCornell UniversityPurdue Universityなどのページがあります。
例:
Morrison, Toni. Sula. 1972. Signet, 1993.
Negri, Antonio and Michael Hardt. Empire. Harvard UP, 2001.
Austen, Jane. Pride and Prejudice. Edited by Henry Churchyard. 1996. Jane Austen
Information Page. 6 Sept. 2002. http://www.pemberley.com/janeinfo/pridprej.html.

<翻訳書>
著者名を姓、名の順にあげる。
Toni Morrisonはfamily name がMorrison、first nameがToni。
通常はToni Morrisonと表記するが、bibliographyではMorrison, Toni. と書く。
それに倣い、カタカナでは、通常はトニ・モリスンと表記するが、引用文献リストでは「モリスン、トニ」と書く。

Francis Scott FitzgeraldはbibliographyではFitzerald, Francis Scott.と書きます。
→通常はフラシス・スコット・フィッツジェラルドと書きますが、引用文献リストでは「フィッツジェラルド、フランシス・スコット」と書きます。
F. Scott FitzgeraldはFitzerald, F. Scott.
→F・スコット・フィッツジェラルドは引用文献リストでは「フィッツジェラルド、F・スコット」となります。

“,”の代わりに「、」半角スペースの代わりに「・」を打ちます。

訳者名はタイトルの後ろにあげます。

翻訳書のみ挙げる場合
ゲーテ、ヨーハン・ヴォルフガング・フォン『色彩論』木村直司訳、筑摩書房、
□□2001年。
モリソン、トニ 『スーラ』大社淑子訳、早川書房、1995年。
ジバルディ、 ジョゼフ『MLA英語論文の手引』第6版、原田敬一監修、樋口昌
□□幸訳編、北星堂書店、2006年。

原書と翻訳書をあげる場合
Morrison, Toni. Sula. 1972. Signet, 1993. トニ・モリソン 『スーラ』
□□大社淑子訳、早川書房、1995年。

<同一著者の複数図書を扱う場合
タイトルのあいうえお順に並べ、2冊目以降は著者名を全角2文字分のダッシュ——で代える。
例:
小野耕世『アメリカン・コミックス大全』株式会社晶文社、2005年。
——『ドナルド・ダックの世界像——ディズニーに見るアメリカの夢』中央公論新社、
□□1999年。

<複数巻にわたる図書の場合>

全巻を扱う場合、出版年の後ろに「上下巻」「全5巻」など付記ください。
e.g. トウェイン、マーク『ハックルベリー・フィンの冒険』 千葉茂樹訳、岩波文庫、2018年、上下巻。
ミッチェル、マーガレット『風とともに去りぬ』鴻巣友希子訳、新潮文庫、2015年、全5巻。

複数巻にわたる図書の1巻だけを用いる場合は:
ミッチェル、マーガレット『風とともに去りぬ』鴻巣友希子訳、第二巻、新潮文庫、2015年。

学術論文
著者名、「論文タイトル」『雑誌名』、発行団体名(紀要の場合は大学名)、巻数号数、出版年、pp. xx-xx の順に書きます。
論文名は一重かぎかっこ「」でくくります。
掲載学術雑誌名は二重かぎかっこ『』でくくります。
発行年は西暦で月日は書きません。
学術雑誌の場合は巻号数を書きます。
1999年に出た148巻7号であれば1487号、1999とします。
商用雑誌の場合は2002年11月号と書くこともあります。
出版社の所在地は不要です。
大学や学会が発行した雑誌の場合は発行者を書きます。
ページ数は複数ページにわたる場合pp. 8-12あるいはpp. 133-45のように書きます。
3桁の数字で1桁目が同じであれば省略します。
2014年に出た234巻15号の6ページから18ページであれば23415号、2000年、 pp. 6-18とします。
末尾に「。」か「.」を置きます。

例:
中村明「文体の性格をめぐって」『表現研究』表現学会、20号、1974年、pp. 1-11。

平石貴樹「『かれらは不注意な人たちだった』——『偉大なギャツビー』再考(上)」
□□『英語青年』43巻1号 、1997年、pp. 14-16。

“pp.” は pagesの略です。複数ページにわたる場合に、pp. x-yと表記します。省略記号 “.” の後ろには半角スペースを置きます。

<図書の中の章を載せる場合>
論文内である図書の一論文からのみ引用する場合は以下の情報を記します。
著者名、「論文タイトル」収録図書編著者名『収録図書名』出版社、出版年、収録ページ数。
例:
中井亜佐子「対位法の時空間—歴史を読む/サイードを読む」三浦玲一編著『文学研究のマニフェスト』研究社、2012年 、pp. 179-99.

論文内である図書の複数の論文から引用する場合は論文著者名と収録図書編者名でもエントリーします。
章については
著者名、「論文タイトル」『収録図書名』 ページ数を書きます。
同時に、収録図書は別途その図書の著者名で図書としてエントリーをします。
例:
越智博美「新批評、冷戦リベラリズム、南部文学と精読の誕生」三浦玲一編 、pp. 91-115.
中井亜佐子「対位法の時空間–—歴史を読む/サイードを読む」三浦玲一編 、pp. 179-99.
三浦玲一編著『文学研究のマニフェスト』研究社、2012年。

<映像作品>
監督名、『作品タイトル』配給会社、公開年度。
例:
Morris, Errol, dir.  The Fog of War.  Sony Pictures Classics, 2003.
モリス、 エロール監督 『フォッグ・オブ・ウォー』ソニー・ピクチャーズ・クラ
□□シックス、2003年(アメリカ公開)、2004年(日本公開)。

重要な場合は出演者の名前ほかの情報を挙げても良い。
例:
Burton, Tim, dir. Charlie and the Chocolate Factory. Based on book by Roald Dahl.
□□Perf. Johnny Depp. Warner, 2005.
バートン、ティム監督『チャーリーとチョコレート工場』ロアルド・ダール原作、
□□ジョニー・デップ主演、ワーナー、2005年。

<DVDなどの場合>
監督名、『作品タイトル』、配給会社、公開年、販売元、発売年、ソフトの形態。
例:
モリス、エロール 監督『フォッグ・オブ・ウォー』ソニー・ピクチャーズ・クラ
□□シックス、2003年(アメリカ公開)、2004年(日本公開)、ソニー・ピクチ
□□ャーズ・エンタテイメント、2005年、DVD。

バートン、ティム監督『チャーリーとチョコレート工場』ロアルド・ダール原作、
□□ジョニー・デップ主演、ワーナー、2005年、ワーナー・ホーム・ビデオ、2010
□□年、DVD。

<舞台作品>
『タイトル』著者名、演出者名、公演場所(劇場名、都市名)、公演年月日。
例:『ハムレット』ウィリアム・シェクスピア著、ジョン・ギルガッド演出、リチャー
□□ド・バートン主演、シューベルト劇場、ボストン、1964年3月4日。

<Internet>
著者名、「記事名」、サイト名、(あれば更新日)、(あればデータベース名)、URL、アクセス日の順で書いて下さい。
これらの項目が明記されていない場合は、必ず信憑性を確認して下さい。
著者名がない場合は記事名から書きます。
記事名は一重かぎかっこ「」でくくります。
図書館データベースの場合はユーザー認証手続きが入りますのでURLは省略してください。

例:
江田麻季子「日本におけるジェンダー・ギャップ、解消への道」地域におけるアジェン
□□ダ、『世界経済フォーラム』、2021年3月30日、
□□https://jp.weforum.org/agenda/2021/03/niokerujenda-gyappu-heno/ 2021年4月1日アクセス。

「夏目漱石」『日本大百科全書』ジャパンナレッジ、2021年4月1日アクセス 。

Bezlova, Antoaneta. “China to Formalize One-Child Policy.” Asia Times Online.
□□May 24, 2001.  http://www.atimes.com/china/CE24Ad02.html. Accessed 10 Oct. 2005.

Suwabe, Koichi.  “Absalom, Absalom! as a Hardboiled Detective Novel: Faulkner’s
□□Readings of The Sound and the Fury.” Faulkner Journal of Japan. No. 7, Sept.
□□2005. http://www.faulknerjapan.com/journal/No7/Suwabe2005.htm. Accessed Apr. 10, 2010.

Kristoff, Nicholas. “How To Get Out in the Woods (and Survive the Bears!)”. Nicholas
□□D. Kristoff: On the Ground.
New York Times, August 9, 2009.
□□http://kristof.blogs.nytimes.com/2009/08/09/how-to-get-out-in-the-woods
□□/?_r=0. Accessed 27 August 2009.

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